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「最近、家族との会話が聞き取りにくい」「テレビの音量を大きくしがち」「複数人での会話についていけない」
――このような聞こえの悩みを抱えている方は少なくありません。
厚生労働省の調査によれば、日本国内の難聴者数は約1,430万人とされ、65歳以上では約3人に1人が何らかの聞こえの問題を抱えているとされています。
しかし、実際に補聴器を使用している方は、難聴者全体の約14%程度に留まっているのが現状です。
うおずみ耳鼻咽喉科の補聴器外来では、補聴器相談医による正確な診断のもと、お一人おひとりの聞こえの状態に最適な補聴器選びから調整、アフターケアまで、トータルにサポートいたします。
聞こえの改善は、単に音が聞こえるようになるだけでなく、コミュニケーションの質を向上させ、生活の質(QOL)を大きく高めることに繋がります。
うおずみ耳鼻咽喉科の補聴器外来
当院の補聴器外来は、単に補聴器を販売する場所ではありません。
聴力検査などの医学的評価を行い、難聴の原因を正確に診断した上で、適切な補聴器の選定と調整を行う専門外来です。
難聴には伝音性難聴、感音性難聴、混合性難聴など様々なタイプがあり、それぞれ原因や対処方法が異なります。
中には治療可能な難聴もあるため、まず医学的な診断を受けることが非常に重要です。
例えば、耳垢栓塞や滲出性中耳炎による難聴は、適切な治療で改善が期待できます。
一方、加齢性難聴(老人性難聴)や騒音性難聴などは、現代医学では根本的な治療が難しく、補聴器の装用が有効な選択肢となります。
1日目:補聴器相談医による診察
当院では、補聴器相談医である院長が直接診察を行い、聴力検査の結果を医学的見地から詳細に分析します。
これにより、補聴器が本当に必要なのか、他に治療可能な疾患がないかを判断できます。
2日目:精密な聴力検査
純音聴力検査だけでなく、語音聴力検査も実施し、単に音の大きさだけでなく「言葉の聞き取り能力」も評価します。
現在語音聴力検査は予約制となっており後日お越しいただくこととなります。
そうすることで、より正確に補聴器の効果を予測し、最適な補聴器選定が可能となります(2日目のご来院が困難であればご相談ください)。
補聴器販売店(認定補聴器技能者の在籍店)へ紹介
補聴器販売店に紹介いたします。専門的な知識と技能をもった認定補聴器技能者が在籍している信頼できる販売店を紹介いたします。
その際、当院で紹介状(「補聴器適合に関する診療情報提供書(2018)」)を作成します
。これは後々、確定申告の医療費控除に利用できますので、大事に保管しておいてください。
ご紹介するメリット
ご紹介できる販売店は姫路市内に増えてきており、ご自宅の最寄りの通いやすい販売店を選んでいただけます。
当院から徒歩圏内にも複数個所あります。
当院がお休みの日でも対応してくださいますので、補聴器購入後のアフターケアにも便利です。
(紹介先の補聴器販売店で)試聴とフィッティング
実際の生活環境での試聴期間(2週間程度)を設け、ご自宅やよく行かれる場所での聞こえを確認していただけます。
補聴器は購入して終わりではなく、細かな調整(フィッティング)が重要です。
(紹介先の補聴器販売店で)長期的なアフターケア
補聴器は平均して5年程度使用するものであり、その間の定期的なメンテナンスや調整が不可欠です。
購入後も聴力の変化に応じた再調整や、補聴器の清掃・点検を行います。
補聴器購入後
半年から一年ごとに耳掃除や聴力検査を行い、補聴器を快適に使用できるようお手伝いいたします。
また耳垂れがでる、耳が痛い、急に聞こえが悪くなったなどの症状が出てきたときは、速やかに当院にご相談ください。
補聴器の種類と選び方
補聴器の種類
耳かけ型補聴器
本体を耳の後ろにかけるタイプで、最も一般的な補聴器です。
サイズが比較的大きいため、バッテリー容量が大きく、高出力のモデルも製造可能です。
操作ボタンが大きく扱いやすいため、手先の細かい作業が苦手な方にも適しています。
近年は小型化が進み、目立ちにくいデザインも増えています。
RIC型補聴器(レシーバー・イン・カナル型)
耳かけ型の一種ですが、音を出すスピーカー(レシーバー)部分が耳の中に配置されるため、本体をより小型化できます。
自然な音質が得られやすく、軽度から中等度難聴に適しています。
現在、最も人気の高いタイプの一つです。
耳あな型補聴器
耳の穴に収まるオーダーメイドの補聴器です。
目立ちにくさを重視する方に人気ですが、小型になるほど電池寿命が短く、操作も難しくなります。
充電式補聴器
近年増えているタイプで、電池交換不要で充電して使用します。
電池交換の手間がなく、ランニングコストも抑えられるため、高齢者や電池交換が困難な方に適しています。
補聴器選びのポイント
聴力レベル
軽度、中等度、高度、重度など、難聴の程度により適した補聴器が異なります。
当院では精密な聴力検査により、正確な聴力レベルを評価し、適切な出力の補聴器を選定します。
ライフスタイル
日常生活で多様な音環境に接する方(営業職、接客業など)には、環境に応じて自動的に音質を調整する高機能な補聴器が適しています。
一方、主に自宅で静かに過ごす方には、基本的な機能を持つ補聴器でも十分な場合があります。
予算
補聴器の価格は片耳で5万円程度から50万円以上まで幅広く存在します。
価格の差は主に音質処理の精度、雑音抑制機能、指向性マイクの性能、通信機能の有無などによります。
操作性
細かいボタン操作が必要な補聴器は、手先が不自由な方や視力の低下した方には扱いにくい場合があります。
操作のしやすさも重要な選択基準です。
デザイン・目立ちにくさ
特に若い世代や就労世代では、補聴器の見た目を気にされる方も多くいらっしゃいます。
現代の補聴器は非常に小型化・洗練されたデザインとなっており、目立ちにくいものも多数あります。
補聴器使用の費用
補聴器購入の助成制度
身体障害者手帳による補装具費支給制度
聴力レベルが一定基準以上(両耳の聴力レベルがそれぞれ70デシベル以上など)に該当する場合、身体障害者手帳の交付を受けることができます。
手帳を取得すると、補聴器購入時に補装具費支給制度を利用でき、原則1割負担(所得に応じて上限あり)で補聴器を購入できます。
基準額が定められており、その範囲内で支給されます。
当院では、身体障害者手帳の申請に必要な診断書の作成も行っておりますので、該当する可能性がある方はご相談ください。
自治体独自の助成制度
姫路市では、身体障害者手帳の交付対象とならない聴覚障害のあるお子様の補聴器の購入費用等の助成制度を設けています。
詳細はこちら
なお、助成額や条件は自治体により異なりますので、姫路市以外に在住の方はお住まいの市区町村にお問い合わせください。
医療費控除
補聴器購入費用は、一定の条件を満たせば医療費控除の対象となります。
当院で「補聴器適合に関する診療情報提供書(2018)」を作成し、補聴器販売店で補聴器を購入した場合、確定申告で医療費控除を受けられる可能性があります。
詳しくは受診時にご相談ください。
よくあるご質問
補聴器は何歳から使用できますか?
年齢制限はありません。難聴があれば、子どもから高齢者まで使用できます。小児の場合は言語発達のために早期装用が特に重要です。高齢者でも、何歳から始めても遅すぎることはありません。
補聴器をつけると難聴が進行しませんか?
これは誤解です。適切に調整された補聴器を使用しても、難聴が進行する可能性はあります。しかし、補聴器を使わずに音の刺激が減少すると、聴覚野の機能が低下し、言葉の聞き取り能力が低下する可能性が高くなります。
片耳だけでも大丈夫ですか?
両耳とも難聴がある場合は両耳装用が推奨されます。難聴の種類や程度によっては片耳のみ装用をお勧めする場合もありますが、両耳装用により、音の方向感、騒音下での聞き取り、より自然な音質などのメリットが得られます。
補聴器の寿命はどのくらいですか?
適切にメンテナンスすれば、平均5年程度使用できます。耐用年数経過後も使用は可能ですが、技術の進歩により、新しい補聴器はより高性能で快適です。また、聴力の変化に対応しきれなくなる場合もあります。
補聴器と集音器の違いは何ですか?
補聴器は医療機器として認定された機器で、個人の聴力に合わせて細かく調整できます。一方、集音器(助聴器)は医療機器ではなく、単に音を大きくするだけの機器です。難聴の種類や程度によっては、集音器では十分な効果が得られないだけでなく、過度な音量により聴覚を傷める可能性もあります。
補聴器は目立ちますか?
現代の補聴器は非常に小型化され、デザインも洗練されています。耳あな型や小型のRIC型であれば、ほとんど目立ちません。髪型によっては完全に隠れる場合もあります。
インターネットで購入した補聴器でも大丈夫ですか?
お勧めできません。補聴器は購入後の調整(フィッティング)が非常に重要です。また、難聴の中には医学的治療が必要なものもあり、まず専門医の診断を受けることが大切です。
補聴器を購入したときの費用が、確定申告のときに医療費控除になると聞きました。どうすれば対象になりますか?
はい、補聴器の購入費が医療費控除の対象になる場合があります。
ただし、どんな補聴器でも対象になるわけではなく、次のような手続きを踏んだ場合に限られます。
★医療費控除の対象になるための流れ
01
耳鼻咽喉科を受診
まず医師が「補聴器が必要かどうか」を診察します。
02
『補聴器適合に関する診療情報提供書(2018年版)』の作成
医師が作成する正式な書類で、聞こえの検査結果や、補聴器が必要と判断された理由などを記載します。
この書類は、医療費控除のための大切な書類です。
03
認定補聴器専門店での購入
「認定補聴器技能者」がいる補聴器販売店で、上記の医師の書類をもとに機種選定・調整を行います。
購入後に「補聴器相談医の診療情報提供書に基づいて作成した補聴器です」と明記された領収書をもらってください。
04
確定申告時に提出
確定申告の際に、以下を添付(または提示)して申告します。
- 医師の診療情報提供書
- 補聴器販売店の領収書
この流れを踏んでいれば、補聴器購入費が医療費控除の対象になります。
★注意点
- 上記の書類を経ずに購入した場合は、医療費控除の対象外になります。
- ネット購入・通信販売の補聴器なども、医療用としての証明がないため対象になりません。
- 医療費控除はその年に実際に支払った分が対象です(分割払いの場合は支払年分ごと)。
補聴器は「医療機器としての位置づけ」をきちんと踏んで購入すれば、税制上のサポート(医療費控除)も受けられます。
ご希望の方には、当院で必要な「診療情報提供書」を作成いたしますので、受付または医師にお気軽にご相談ください。




