風邪症候群(感冒)

  • HOME>
  • 風邪症候群(感冒)
風邪症候群(感冒)
風邪症候群(感冒)は、主にウイルスが鼻やのどなどの上気道に感染して引き起こされる急性の炎症性疾患で、医学的には「急性上気道炎」とも呼ばれます。
一般的に「風邪」と呼ばれるこの状態は、実は単一の病気ではなく、様々な症状の組み合わせからなる症候群なのです。

風邪は通常、咳やくしゃみによる飛沫感染や、ウイルスが付着した物に触れた手で目や鼻、口を触ることによる接触感染で広がります。
特に冬季に多いのは、気温や湿度の低下により気道粘膜の防御機能が低下することや、暖房による室内の乾燥、人が密集する閉鎖的な環境でウイルスが拡散しやすくなるためです。

主な症状

症状は通常、ウイルス感染から1~3日後に現れ始めます。主な症状には以下のようなものがあります。

鼻症状 鼻づまり、鼻水(初期は水のような透明なものが、後に粘り気のある黄色や緑色に変わることがある)
のどの症状 のどの痛み、イガイガ感、乾燥感
乾いた咳から、痰を伴う咳へと変化することが多い
全身症状 微熱(通常38℃以下)、頭痛、倦怠感、筋肉痛、関節痛
その他 くしゃみ、声のかすれ、食欲不振

通常、風邪の症状は7~10日程度で自然に改善していきますが、症状のピークは発症後2~3日目であることが多いです。
また、咳症状だけは2~3週間続くこともあります。これは気道の炎症が完全に治まるまでに時間がかかるためです。

主な原因

ウイルス感染

風邪症候群の90~95%はウイルス感染によるものです。
飛沫感染(感染者の咳やくしゃみ)や接触感染(ウイルスの付着した物に触れた手で目や鼻、口を触る)によって広がります。

細菌感染

風邪症候群の5~10%は細菌感染によるものです。
また、ウイルス感染後に二次的に細菌感染が起こることもあります。

注意すべき合併症

① 急性副鼻腔炎

風邪の症状が10日以上続く、または一度改善した後に再び悪化する場合は、副鼻腔炎を合併している可能性があります。頬や額の痛み、緑色や黄色の鼻汁が特徴です。

② 急性中耳炎

特に小児に多い合併症で、耳の痛み、耳閉感、聴力低下、発熱などの症状が現れます。風邪ウイルスや細菌が耳管を通って中耳に達することで発症します。

③ 扁桃炎

のどの奥にある扁桃(へんとう)に炎症が起こり、強いのどの痛み、嚥下困難、発熱などの症状が現れます。

④ 気管支炎

気管支に炎症が及ぶと、咳が長引き、痰を伴うようになります。特に高齢者や喫煙者、慢性呼吸器疾患のある方はリスクが高まります。

⑤ 肺炎

⑤	肺炎

最も重篤な合併症の一つで、高熱、呼吸困難、胸痛などの症状が現れます。特に高齢者や免疫不全のある方は風邪から肺炎に進展するリスクが高いため注意が必要です。

「たかが風邪」とあなどらず、気になる症状がある場合はお早めに姫路市飾磨区のうおずみ耳鼻咽喉科までご相談ください。

病院まちねっと
アレルゲン免疫療法ナビ
無呼吸なおそう
無呼吸ラボ

お電話079-231-1133

自動音
声受付

Web受付

Web問診