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- 耳垢栓塞(じこうせんそく)
耳が詰まった感じがする、聞こえにくい、耳の違和感がある…
そんな症状でお悩みではありませんか?これらは「耳垢栓塞(じこうせんそく)」という状態かもしれません。
耳垢栓塞とは、耳垢(耳あか)が外耳道に詰まって固くなり、耳の穴を塞いでしまう状態です。
通常、耳垢は自然に外に排出されますが、この機能が阻害されると、耳垢が蓄積して栓のように耳道を塞いでしまいます。
主な症状
- 聴力低下(難聴感)
- 耳閉感(耳が詰まった感じ)
- 耳鳴り
- めまい
- 耳の痛み
- 耳の違和感やかゆみ
- 自分の声が響いて聞こえる(自声強聴)
主な原因
耳垢栓塞の原因として最もよくあるのは、不適切な耳掃除の習慣です。
綿棒などで奥まで耳掃除をすると、かえって耳垢を奥に押し込んでしまい、詰まりの原因になります。
また、日本人の約20%は湿った耳垢(湿性耳垢)を持っており、この湿性耳垢は乾性耳垢よりも詰まりやすい性質があります。
さらに、年齢とともに外耳道の形状が変わることも原因の一つです。
特に高齢者や生まれつき外耳道が狭い方は耳垢が詰まりやすくなります。
日常的に補聴器や耳栓を使用する方も注意が必要です。
これらの器具を頻繁に使うと、耳垢の自然排出が妨げられて詰まりやすくなるためです。
また、水泳など水に触れる機会が多い方は、耳に入った水によって耳垢が膨張し、詰まる可能性が高まります。
「耳かきが気持ちいい」という理由で頻繁に耳掃除をする習慣も、かえって状態を悪化させたり、耳を傷つけたりする危険がありますので、注意しましょう。
正しい耳掃除の方法
ご家庭でできる適切な耳掃除
- 耳の入り口から見える範囲のみを清掃する
- 柔らかいタオルで外耳を優しく拭く
- 市販の耳垢水などを使用する場合は説明書に従う
避けるべき耳掃除法
- 綿棒で耳の奥まで掃除する(耳垢を奥に押し込む原因に)
- ヘアピンなどの硬い物での耳掃除(外耳道や鼓膜を傷つける危険)
- 耳かき棒を深く入れる(外耳道や鼓膜の損傷リスク)
特に、小さなお子さんの場合は耳の穴が狭いため、ご家庭での耳掃除が難しい場合もあるでしょう。
姫路市飾磨区のうおずみ耳鼻咽喉科では小さなお子さんからお年寄りの方まで、安全に配慮して耳掃除を行っていますので、遠慮なくご相談ください。




