急性中耳炎

  • HOME>
  • 急性中耳炎
急性中耳炎

急性中耳炎は、中耳(鼓膜の内側にある空間)に細菌やウイルスが感染して炎症を起こす病気です。
特にお子さまに多く見られ、0〜6歳の約80%が一度は経験するとも言われています。
風邪をきっかけに発症することが多く、耳管を通じて鼻やのどの細菌が中耳に侵入することで炎症が起こります。

急性中耳炎は適切な治療を行うことで通常1〜2週間程度で治癒しますが、治療が遅れると慢性化や難聴などの合併症を引き起こす可能性があります。

「子どもの耳の痛みは様子を見れば治る」と思われがちですが、急性中耳炎は早期治療が重要です。
お子さまが頻繁に耳を触る、機嫌が悪いなどの症状があれば、お早めに当院までご相談ください。

主な症状と見分け方

「うちの子、耳を気にして触っているけど、中耳炎かな?」と心配されるご家族も多いでしょう。
急性中耳炎の代表的な症状には以下のようなものがあります。

  • 耳の痛み
  • 発熱(特に子どもでは38℃以上の高熱が出ることも)
  • 耳だれ
  • 聞こえにくさ(難聴)
  • 耳閉感(耳が詰まった感じ)

特に小さなお子さまは自分の症状をうまく伝えられないため、耳を触る、頭を振る、泣き止まないなどの行動に注意しましょう。

主な原因

鼻やのどに付着した細菌・ウイルスが耳管を通じて中耳に侵入することによって感染・炎症を引き起こします。
特に、お子さんの場合は耳管が短く太いため、細菌やウイルスが侵入しやすく発症リスクが高いのです。

診断方法

問診 症状の経過や既往歴、生活環境などを詳しくお聞きします。
耳の診察 耳鏡やファイバースコープを使用して鼓膜の状態を確認します。当院では、診察室内のモニターで鼓膜の状態をご本人やご家族にも確認いただけます。
聴力検査 難聴の有無や程度を評価します。
ティンパノメトリー 中耳の圧力や鼓膜の可動性を測定する検査です。中耳に液体や膿がたまっているかを判断するのに役立ちます。

当クリニックでは、最新の診断機器を用いて迅速かつ正確な診断を心がけています。特に小さなお子さまには負担の少ない検査方法を選択し、安心して受診いただける環境を整えています。

治療法

抗菌薬治療 細菌感染が原因の場合、適切な抗菌薬の内服や点耳薬を処方します。
鎮痛・解熱薬 耳の痛みや発熱を和らげるために使用します。
鼻処置・ネブライザー治療 鼻づまりを改善し、耳管の機能を回復させるために、鼻の処置やネブライザー治療を行います。
鼓膜切開術 重症例や痛みが強い場合には、鼓膜に小さな穴をあけて中耳内の膿を排出する処置を行うことがあります。局所麻酔を使用するため痛みはほとんどなく、短時間で終わる処置です。

急性中耳炎を放置するとどうなる?

急性中耳炎を放置するとどうなる?

「痛みが少し和らいだから大丈夫」と治療を中断したり、受診を遅らせたりすることは危険です。
急性中耳炎を適切に治療せずに放置すると、以下のような合併症のリスクが高まります。

慢性中耳炎への移行

急性中耳炎が完全に治らないまま長引くと、慢性中耳炎に移行することがあります。

難聴

中耳炎によって中耳内に液体がたまると、音の伝わりが悪くなり、難聴を引き起こします。
特に発達段階にあるお子さまの場合、言語発達や学習に影響を与えることが懸念されます。

鼓膜穿孔

炎症が強いと鼓膜が破れることがあります。
多くの場合は自然に治癒しますが、大きな穿孔や繰り返す穿孔では手術が必要になることもあります。

真珠腫性中耳炎
中耳炎を繰り返すことで、鼓膜の一部が中耳内に入り込み、真珠腫と呼ばれる腫瘤を形成することがあります。
骨を破壊して進行して難聴、めまい、顔が動かなくなるなどの症状の原因になるため、早期発見・早期治療が重要です。

急性中耳炎の予防法と日常生活での注意点

「何度も中耳炎を繰り返す我が子。どうすれば予防できるの?」という保護者の方のご心配にお答えします。
急性中耳炎の予防には、以下の対策が効果的です。

風邪予防

中耳炎の多くは風邪から発展するため、手洗い・うがいの習慣化、バランスの良い食事、十分な睡眠など、基本的な感染症対策が重要です。

適切な鼻のケア

鼻水をこまめに拭き取り、必要に応じて鼻をかむことで、細菌が耳管に入るのを防ぎます。
特に小さなお子さまには、正しい鼻のかみ方を教えましょう。

受動喫煙の回避

家庭内での喫煙は、お子さまの中耳炎リスクを高めます。
禁煙または屋外での喫煙を心がけましょう。

アレルギー性鼻炎の管理

アレルギー性鼻炎がある場合は、適切に管理することで中耳炎の予防につながります。

急性中耳炎は適切な治療を行えば通常は完治する疾患です。
しかし、治療が遅れたり不十分だったりすると、慢性化や合併症のリスクが高まります。
お子さまやご自身に耳の痛みや違和感がある場合は、お早めに姫路市飾磨区のうおずみ耳鼻咽喉科までご相談ください。

病院まちねっと
アレルゲン免疫療法ナビ
無呼吸なおそう
無呼吸ラボ

お電話079-231-1133

自動音
声受付

Web受付

Web問診