睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群(Sleep apnea syndrome: SAS)とは、睡眠中に10秒以上呼吸が止まる状態(無呼吸)が繰り返されることで血液中の酸素が減少してしまい、さまざまな症状を引き起こす病気のことです。

この病気のやっかいなところは、就寝中の無呼吸になかなか気づきにくいため検査や治療が遅れがちになること、そのために高血圧を始めとする生活習慣病のリスクを高めてしまうことです。

子どもにも約1%~6%程度の割合で睡眠時無呼吸症候群は発生しているといわれています。

子どもに起きた時の特徴は、昼間の眠気などよりも集中力低下などに繋がりやすいことです。

学業や発育に影響が出る可能性もあり、小学校前に検査、治療をご希望になる親御さんもおられます。

睡眠時無呼吸症候群の症状

多くの場合、いびきをかくのが特徴で、周囲からはまるで息が止まっているみたいだと言われます。

きちんとした睡眠をとりにくいため、昼間に強い眠気や集中力の低下、身体のだるさ、朝の寝覚めの悪さといった症状を感じます。

また、就寝中に何度も目を覚ましたりトイレに行く、朝起きた時にのどが渇いていたりするのが特徴です。

放置していると徐々に悪化し、不整脈や心不全、脳梗塞など命に関わる病気に繋がるので、早期発見・早期治療が大切です。

睡眠時無呼吸症候群になる原因

睡眠時無呼吸症候群の特徴であるいびきをかく原因は、就寝中に気道と呼ばれる空気の通り道が閉じてしまい、正常な鼻呼吸ができなくなることです。

この無呼吸が発生しやすい人の多くは、暴飲暴食で生活習慣が不規則なこと、過労気味で睡眠不足なことなどが挙げられます。

また、肥満体の方や首が短く太めの方、顎が小さめの方、扁桃腺が大きい方といった身体性特徴のある方に起こりやすいと言われています。

睡眠時無呼吸症候群の検査

当院では、いびきでお困りの方で睡眠時無呼吸症候群が疑われた場合、ご自宅でできる簡易PSG(睡眠ポリグラフ検査)をご提案しています。

検査機械は、ご自宅に検査業者を通じてお送りいたします。

説明書にしたがい検査を済まされましたら、検査機械は検査業者に送り返していただくだけですみ、そのほかに特別な手続きなどは不要ですのでご安心ください。

その結果に基づいてCPAP(持続陽圧呼吸療法)の処方や連携病院でのさらに詳しい検査や手術治療の依頼など、患者様お一人おひとりに最適の治療法を考えていきます。

睡眠時無呼吸症候群の治療方法

症状や簡易PSGのデータをもとに、世界的にもっとも標準的な治療法であるCPAP、ダイエットなどの生活指導など幅広い選択肢の中から治療法を考えていきます。

子供や一部の大人の方で、「扁桃肥大」や「アデノイド」(口蓋扁桃や咽頭扁桃の肥大)が原因と考えられる場合は、これらを切除する手術をお勧めすることがあります。

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